4.19.2013

Walk - let's walk.


このところ、やけに Foo Fighters にハマっている。今さら感あるけども。Dave Grohl 初監督の Sound City のサントラを買ったこと、をきっかけに、改めて過去のアルバムを聞きなおすと、どうしようもなく素晴らしくって。

もちろん超有名な Learn to fly とかも安定感抜群なのだけど、もうとにかくWalk

聞けば聞くほど深く響いて泣けて仕方ない。
最初は、Alternative 回帰的な曲調、歌詞との調和、展開の妙、とか、非常に技巧的に良く出来ているなぁ、これは一つの到達点だよなぁ、と感心してリピート再生していたのだが、リピートも20回を超えたあたりから、もう泣けて仕方ない。
到達点どころじゃないよ、これ出発点の話だ。



誰が何と言おうが、彼がどう思おうが、思う振りをしていようが、Dave は Kurt Cobain という圧倒的な存在を背負い続けて生きる運命なのは、きっともうどうしようもない。
Kurt が生み出した Nirvana というモンスターの一端を担ってしまった以上、遺されてしまった以上、そしてそれでも音楽業界に残り続けている以上、Dave は、Kurt と紐付けられずにはいられない。

辛いことだ。

Foo Fighters は、Dave が Kurt に対峙するために得た武器なのだと思うのだけど、過去の作品は (どれだけクオリティが高かろうが、何度グラミーを獲ろうが、売れまくろうが) 聞くたびに、どうしてもこんな風に思ってしまっていた。
「Kurt だったら、こんな曲になるかな?」
「こんな商業的 (に受け入れられそう) な曲、Nirvana らしくない」
無茶なんだけどね。だって、Dave は Kurt じゃないし、Nirvana じゃないし。違うっつってんだろ、って話だ。

だけど、Walk。

公式には、彼の娘が歩き始めた時にインスピレーションを得た曲、と。きっと、それはそれで、本当なのだろう。
だけど、この曲には良い意味で Kurt の存在をビンビンに感じる。Kurt への思いを素直に明らかにし、Kurt との関係性という枷を背負い続けた Dave にしか歩けない道を描くことにした、その宣言だ。訣別じゃなくて、再出発。これはもう、完全に Dave にしか書けない、歌えない。

凄いものを創り上げて死んじまった奴より、歯を食いしばって大切な人の死を消化して、生き続けて、遂に傑作を生み出した奴のほうが、圧倒的に凄い。そんな風に生きたいものだし、自分の身内にもそうあって欲しいと、切に願う。

だから、泣けるんだと思う。

創り手にそんな事情がなかったとしても、否応なくそれくらいの物語は背負わせたくなるのが Nirvana って存在だから、勝手な想像も許してね、Dave。

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