2.23.2013

ニューヨーク出張

うーん。忙しくて出張日記と化しているのは宜しくないなー。

今回はニューヨーク。
以前に仕事で来たのは転職前の1998年の12月。プライベートでも2009年正月、ということで結構久しぶり。冬場は零下6-7度が普通だったりするのでナカナカなんですが、なんでか毎回冬に来る街。

このところ1都市1泊ずつで2都市、って弾丸が続いていたので、今回のように7泊9日の出張は体が楽かな...なんて思ってたんだけど、まーとんでもない。シンドかったっす。

代表画像は、タイムズスクエア。これぞニューヨーク、な一枚と言って良いかな。さりげなく今回の出張目的も映りこんでます。さりげなくないかw

[金曜 - 往路機内]
  • Argo (邦題: アルゴ)
期待に外れないエンターテインメント。張って良いところでも、話を大きくしすぎないのも好感。実話というのを強く意識した抑制がとても素敵。
Good Will hunting と云いこの作品と云い、ベン・アフレックは紛れも無い本物だな。この人とマット・デイモンが次のハリウッドを引っ張るんだろうね。俳優と言う意味でなく。凄まじい幼馴染だよなぁ。
  • Killing Them Softly (邦題: ジャッキー・コーガン)
きゃーブラッド・ピットかっこいいー!ってだけの映画。
悪い映画じゃないが、カタルシスもメッセージもない。タランティーノのような独自性もスタイルもない。ほんとに賞レースを競ったの??
  • グッモーエビアン!
もう、全然期待せずに見たんだけど。麻生久美子の自然な美人ぶり、三吉彩花の瑞々しい可愛さにやられすぎたwずるい映画だなーwww

[金曜 - 到着、市内へ]

今回出張中最大の事件発生。
入国してからホテルに着くまでの僅かな間に、パスポートと会社の携帯電話を紛失しましたwww
イベントを完遂する、という仕事のほかに、この二つを追い求める、というミッションを自ら追加した素敵な私。馬鹿ですねー。

ホテルにチェックインしようとしたら、身元を証明するパスポートが無い。アレレ、と体中をまさぐったら、会社の携帯電話も無い。うそやん!こりゃタクシーに忘れちまったか、脇甘いにもホドがあるぜ...
と、個人の携帯電話でシツコク掛けたら、運ちゃんが出てくれました。しかしヒスパニックな英語で
「今忙しいんだよ。5時半までに会社にタクシー返さなきゃいけねーんだ。無理無理、届けになんて行けないって!え?パスポート?そんなの見当たらねーよ!!」
でオシマイ。ひええ。

とりあえず身動きとれないので (これ以上余計なものを無くす前にw) 作業場に直行して仕事用の機材を届け、何度かアクセスを試みるも運ちゃんから良い反応は得られず。

やべえ、どうしよう、と思いつつ、まずは今晩の部屋を取らないと...と、ホテルのフロントへ再アタック。国際免許証・社員証・予約番号、と洗いざらい身元に関連する情報をさらけ出すことで辛うじてチェックインを許されたんだが、フロント氏曰く

「おや、空港からメッセージが来てるよ」
ん?何?
「パスポート拾ったってさ」
ぎゃふん

おいおい...空港でパスポート落とすってどんだけ危険なんだ、そして善意の方に拾ってもらえるってどんだけツイてるんだ;;どうやら、税関の CARNET 審査時に落としたものらしい。つまり係官が拾ってくれたんだなぁ。本当に不幸中の幸いだ...

今回の宿は New Yorker Hotel、部屋は地上32階の高層。まー、実にニューヨークな光景です。
小さくて使いづらい部屋で、二度と泊まらないぞって感じのホテルではありましたが、イベント会場 Hammerstein Ballroom に隣接って点で業務上はこれ以上無いってほど便は良いので我慢。

[土曜]

早朝、パスポートをピックアップすべく空港へ向かう。旅の面倒こそ、楽しまないと!ってことで、タクシーやシャトルでなく、地下鉄に乗って。Penn 駅から Babylon 線に乗って Jamaica へ。以前に比べてクリーンで安全になった気もするし、悪くないじゃないですか。

空港では ANA のカウンターで預かってくれていた。現地係員に「この写真ホントにアンタかー??」と不審がられつつも、また洗いざらい身元情報をさらけ出して、パスポートゲットだぜ!わずか一日でミッション一つをコンプリートw
帰路も Jamaica 駅経由でマンハッタンへ。この朝、ロングアイランド方面は大雪。電車待ってる間、凍え死ぬかと思いました。

この日は作業場に戻ってから昼の間もろもろ仕事をヤッツケ、夕方から同僚と軽く休暇モードに。土曜日ですもの。

911 メモリアルセンター。つまりグラウンド・ゼロ。4年前に来たときも瓦礫の山だったけれど、過日の繁栄を取り戻すのはまだまだ遠そうです。

かつてのワールド・トレード・センタービル2本が建っていた場所は、今は2つの滝になっています。深く深く流れ込む水が永遠の鎮魂の祈りとなっているようです。この滝の縁には、全犠牲者の名前が彫ってあるんだけど、

どこに誰の名前が彫ってあるのか、検索できる端末が設置してある。そして、よく見ると視線の高い端末・低い端末があるのが分かります...遺されたのが子供、ということもあるものね。配慮が心に刺さります。

この後、バッテリーパーク方面へ歩いて自由の女神を見たりしてから、 

ブロードウェイでミュージカル "Spiderman" を観ました。場内をワイヤーアクションでビュンビュン飛び回る活劇で、期待の八倍くらい面白かったw
最後のコールのとき数えたら、スパイダーマン役、なんと10人も居ました。凄まじい体力勝負だし、歌う人が怪我したら大変だもんな!

[日曜]

日曜日も、そこそこ仕事をヤッツケ、昼の間だけ少し散歩。
BestBuy で、日本では売ってない Logitech の Bluetooth Keyboard を購入。
Android は (特に海外製品を使ってる自分なんかは) 日本語キーボードだとキーコードがズレる場合があって難儀していたので、いっそのこと英語用で良いや、と。tweek できる端末もあるんだけど、Padfone2 は結構面倒なので。

ま、日曜日はそんなとこかな。作業場に戻る途中、ニューヨーク市立図書館の前を通過。相変わらず凄くカッコいい!
Bananafish の主役アッシュが死んだところ、と言うと感慨深い人も居るかな?w

[月曜]

水曜の本番に向けて、仕事ばっかし...と言いつつ、ミッションを忘れない私。
既に会社の携帯電話は鳴らなくなってしまってましたが、タクシーのレシートに殴り書きしている謎の4桁番号から New York Taxi Association の DB を検索して所属タクシー会社を割り出すことに成功!で、連絡してみた。

John 「そんなのネーヨ」
いや、あなたのところにある筈なんですよ、お願いですから探してください。
John 「めんどくせーな...じゃ、調べてみるけど連絡先は?」
あ、個人の携帯はあるので、そこでお願いします。+81-90-...
John 「待て待て待て待て、国際電話掛けろってのか?阿呆かお前?」
あぅ;;じゃ、ホテルに伝言おねがいします;;

電話を切った後、その会社の評判を調べてみたら、こんな書き込みが。
買い物袋を車内に置き忘れた。電話してみたけど、全然取り合ってくれないし調べてもくれなかった。そいつの名は John。気をつけろ!
ぎゃーす!
そして一日働いて、部屋に戻ったのは深夜。光る部屋の電話。恐る恐る伝言を聞いてみたら...

John 「オメーのらしき携帯電話見つけた、なんで部屋にいねーんだよ (゚Д゚#)」

!?

[火曜]

朝のリハーサルセッションが夜にスイッチ。これはチャーンス!!
すっかり慣れた地下鉄で Penn から E に乗って Queens へむかう。正直 Queens ってあんまし歩きたくないんだけどこの際そんなこと言ってられねぇw

ビンゴだと良いなあ...と、残る雪を踏みしめつつ、タクシー会社へ突入!

やいてめぇ、John はどこだコノヤロウ
John 「お、てめぇか」

ごそごそ...

John 「あなたが無くしたのは、このイカす Blackberry ですか?」

...!?
いいえ、私が無くしたのは、もっとこう、ボッコいデッカいダメな奴です。

John 「では、あなたが無くしたのは、このダメな Blackberry ですか?」

キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
会社の携帯電話もゲットだぜ!
うぉぉ、すごいぞ John、お前やれば出来るじゃないか!お前の評判は俺が書き換えてやる!!

驚くべきことに、アメリカでの無くし物を二つとも取り戻す、と言う奇跡を発動させた私なのでした。皆さんのご好意でどうにか生きております m(__)m

そしてこの晩は、超仕事。翌日の本番を控え、就寝は5時くらいだったかな。

[水曜]

本番。

みんな超頑張った。グッジョブ。
この晩も、終了後の手当てが色々あって、やっぱり就寝は5時くらいだった。

[木曜]

だから今日は寝るんだい!
...って思ってたんだけど、ハウスキーパーの女の子に叩き起こされてしまった11時。にゃー。

仕方ないので、チョイチョイ仕事を片付けた後で少しお散歩へ。

この日は摂氏0度。連日の-7度とかに慣れたせいか、ホテルを出た時点で「お、今日は暖かいな!」って思う始末。人は慣れるもんですな。

散歩先は、4年前に相方と訪れた思い出の Little Italy - Nolita の方へ。
あの時入ったイタリアンで昼食を...と思ったら、潰れてました;;

ぐは。じゃ、お土産でも買おうか、と、これも思い出の Paul Frank Store へ...と思ったら、ここも潰れてました;;

Closed forever て;;

そうこうしてる間に、急ぎの仕事の電話やメールが、ガンガン Blackberry に。うーん、やっぱり Blackberry 取り戻して良かったwww
ほとんど何も出来ず、ホテルに帰還して、夜までお仕事。

そして夜は、大学時代の先輩と飯へ。イベント終わるまでキチンと連絡取れなかったのだけど、なんとか都合つけてもらえて助かった。

ニューヨーク市立図書館の横、Citi グループが毎年運営しているスケートリンクを横目に見ながら

-2度の夜の街を、Grand Central Station へ。向こうに見えるのは、Chrysler Building。

数々の映画で使われた駅の中で待ち合わせ。

夕食は、ニューヨーク5大ステーキハウス、とも言うべきところの一つ、Benjamin Steak House。もう...超うまかった;;
15年前の Peter Luger Steak House、4年前の Wolfgang's Steakhouse に続く制覇。アメリカの鉄則、旨いもの食いたければ金を出せ、というのが如実に現れる街、それが New York...w

[金曜 - 復路機内]
  • The Cold Light of Day (邦題: シャドー・チェイサー)
主役の子はヘンリー・カヴィル。今度のスーパーマンを演じるそうな。
映画自体は悪くはない、が、浅い。凡百のサスペンスアクション。ブルース・ウィリスはほぼ空気だし。
シガニー・ウィーバーの悪役の凄みは救いか。
  • Cosmopolis (邦題: コズモポリス)
きっと、クローネンバーグ流の "2001年宇宙の旅" 的な金字塔を遺したかったのだろうが、まったく上揚しないコンセプトだけがツルツル滑ってるダメ作品。
「デビッド・クローネンバーグはいつまで中二やってるつもりなんだか」としか思えなかった。
これがパルムドール候補って...カンヌも名前に負けちゃダメだろ。これが最後と思って最後まで付き合ってやった。さよならデビッド、もう観ることはないだろ。
  • 東京物語
言わずと知れた小津作品。
BBC「21世紀に残したい映画100本」に選出。
英国映画協会発行の「Sight & Sound」誌 : "世界の映画監督358人投票による、最も優れた映画"、"批評家ら846人による投票よる、3位"。
ニューヨーク近代美術館に収蔵。
これだけの映画でありながら、そういえばキチンと通しで観てないな、と、選んでみた。
が、轟沈...時差ぼけの嵐に激務続き、で小津を見るなんて、そりゃ無理だよなーwww
元気なとき、また見させて下さいw

[土曜]

帰国。成田空港まで、家族が迎えに来てくれていた。なんと幸せなことだろう...!!

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