5.28.2012

世界のこどもの椅子

ピーカンの土曜日は「世界のこどもの椅子」展へ。信州は佐久郡の小海町高原美術館で、ここ100年くらいの「こどもの椅子」の傑作を集めてくれているそうで。
小海は親父の故郷。まぁ、親父を知る人も既に居ないのだけれど、なんとなくルーツの一つを見るのも良いかと、遠路はるばる日帰りで。片道3時間くらいの旅。

昊さんには、赤ちゃんの頃には自作の椅子を、2歳以降は Upright を用意したのだけれど、さて、今度の新しい人には何を贈ろうか。椅子は、きっと「自分の居場所」の象徴にもなるものだろうから、今度の子にもやっぱり「自作」と「プロ作」をそれぞれ用意するべきなんだろう。
小海高原美術館は、予想の10倍くらい良い美術館だった。着いて思わず感嘆の声を上げたのは、建物自体のデザイン。近代的であり、バリアフリーであり、地形を利用した回りやすい構造で、かつ自然と溶け込んだ借景もみごと。
デザイナーの作った建物には嫌味を感じることが多いのだけれど、これは凄いな!と思ったら、なんと安藤忠雄の手によるものだそうだ。いやぁ、有名ってのは知ってたけど、ここは特に素晴らしいんでないか。
新旧取り混ぜた様々な椅子を見られた。小振りながら、企画者や館の人々のセンスの良さがあらわれていて、好感の持てる展示。
古い椅子の中にもイカしたものがたくさんあって、特にラタンのロッキングチェアなんて今すぐ持って帰りたいくらいなのだけれど、一番感心したのは SDI Fantasia の New Bambini って椅子。赤ん坊から大人まで使える、というのは良く見るコンセプトなのだけれど、なんと、倒すとそのまま木馬になる!「でもお高いんでしょう?」と思ったら、3万を切るサイトもあるようだ。
故・佐々木敏光氏の手になるデザイン。寡聞にして知らなかったけれど、調べてみると子供への愛情が横溢した、素晴らしい家具をたくさん作っておられる。この椅子に限らず、今後家具が必要となったときの有力候補とさせて頂こう。

美術館でゆっくり過ごした後、併設のアスレチックで昊さんはひとしきりご機嫌に遊び倒し…車に乗ると、狙い通りそのままお昼寝。僕らは来た道を戻りながら、親父の田舎の軒先を通って少しだけ感傷を感じたり。ついでのお買い物も愉しんだり。
  • ファインコスト・メッツゲライ・カタヤマ : 信州に来ると必ず寄らせてもらう、御代田のお肉屋さん。尋常じゃなく美味しい加工肉を作っておられる。
  • 沢屋 : 軽井沢の有名なジャム屋さん。昊さんの大好きなブルーベリージャムを始め、大量に買ったようだ。
朝9時過ぎに出て、帰宅は19時過ぎ。ほとんど渋滞のない快適なドライブだったけれど、体はやっぱり疲れてしまって気づけば早々に就寝。

翌日曜日は、一日昊さんとデート。
午前中は自宅前の公園で一緒に遊んで、一緒に昼寝して、夕方は一緒にお買い物。お風呂も一緒。こういう日って一生のうち何度持てるのだろう。大事にしなきゃ。

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